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2003年10月10日

困った 忘れ物

結婚前、私たちは、彼女の両親に内緒で付き合って
いた期間があった。

送り迎えも彼女の家の近くで待機してたりしていた
のだ。

彼女の門限は、11時。

出来る限り、それにそうように帰していたのだが
遠くに遊びに行った時など、11時に帰すことが
できなくなることも、たまにはあった。

やはり、門限を過ぎてしまうと家人に要らぬ詮索を
されたり、たしなめられたりしたようだ。

嫁入り前の年頃?の娘を持つ親の気持ちは、私にも
理解できる。心配してのことなのだ。

ある日、門限を大幅に過ぎてしまい12時を回って
家(の近く)に、送って行ったことがあった。

「大丈夫」といいながら帰って行ったが、怒られや
しないかと心配しながら、私も帰路についた。

(二人の家は約25キロ離れている)

ちょうど、真ん中辺りまで車を進めていたら携帯が
鳴ったのである。

びっくりして停車した。

その頃私は、携帯を持っておらず、あきらかに彼女の
忘れ物だった。

着信は続いてる。

シートの脇に転げ落ちていた携帯を見つけ、やっと手に
取った。と同時に着信が切れた。

はて?どうしたものか。

私は、携帯の操作をまったく知らなかったのだ。

発信くらいは出来るが、履歴の見方などは、知らない。

誰から掛かってきたのだろう?彼女か?友達から?

携帯が無いことに気づいたのか?

とにかく、家に届けなくてはならない。

彼女は、仕事で携帯を使うので一日でも無いとかなり
不都合なのだ。

しかし、発信が彼女じゃないとすれば多分、もう寝てるはず。

(彼女は、夜遅く帰るとバタンキューと寝るタイプ)

手渡したくても、携帯が我が手にあっちゃあ連絡が取れない。

家に電話するにしても遅すぎるし(0時半を回ってた)、大体が
私の存在が知られてしまう(知ってたと思うけどね)

10分くらい、その場に留まっていたが、新たな着信は無い。

私は、とりあえず彼女の家へ、とんぼ帰りした。

真っ暗だ。

2階の彼女の部屋が明るければ、映画のワンシーンのように
小石でも投げてコンタクトをとるつもりだったが完全に
寝てるよ、おい。

戻る途中、私の家に連絡があったか確かめたが、それも
無かったようだ。

どうしよう。

戻っては来たけど、彼女だけに会う方法がない。

こんな時間、寒空の中で(冬でした)いったい私は、何を
しているのだ、携帯ひとつ持って。

深夜、彼女の家の前(かなり前)で呆然と立ちつくす私。

ふと玄関横のポストに目がいった。

あれだ!

そのポストは、壁内蔵型で投函すれば屋内に落ちる。

あれなら、安心だ。盗られることもなかろう。

そろりそろりと玄関に近付く(かなり怪しい)

そうしたら、いきなり「ピカッ!」と明かりがついた。

と、同時に庭の2匹の飼い犬が起きて、吠え出す。

センサーライトってやつだ。

私は、 [「ぴぴさん」]:http://sapolog.com/u/1216/%a4%d2%a4%e8%a4%b3%c6%fc%b5%ad/0000021277.html じゃないけど、心臓が口から飛び出す
くらいびっくらこいて、携帯を投げ入れるとほうほう
の体で逃げ帰りましたよ。

翌日、そのことを電話で告げたら、「ほんとぉ?」
だって。

そういえば、お父さんがポストに携帯が…って言って
いたなあ、だと。

自分の携帯が朝ポストに入ったいたら、おかしいと
思わない?と聞いたら

あまり深くは、考えなかったようで「ま、いいっか」
だそうだ。

「ま、いいっか」じゃないよ、まったく。

その後、携帯の忘れチェックは、厳重になりました。

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この記事へのコメント
かわいい〜(ってそういう発言していいのかは不明)
今考えるとどうって事無い出来事も
当時は大変だったんでしょうねぇ。
携帯無い時って待ち合わせもきちんと決めてたのに今じゃぁ「電話するわ」だけですもんね。
Posted by kaco at 2003年10月10日 22:27
あはは(テレ笑い)、実物はかわいくないのですが、やってたことは
かわいいもんです。
自分で意外に気がちぃせぇことがわかりました。はは
Posted by manbow at 2003年10月10日 22:45
待望の新シリーズが始まったんですね〜(←勝手に決めてる)

うちも門限が厳しかったからわかります。
なんと10時〜10時半(←中途半端^^)
仕事の帰りにみんなでくり出しても、私は一人時計ばかりみてました(大泣)
まぁ、私の話はいいとして・・・
manbowさんのやさしさがにじみ出たお話でした。次回も期待しています♪
Posted by kankan at 2003年10月10日 23:13
いや、勝手にシリーズ化されちゃっても(大笑)
門限10時は、厳しいですね。どこにも行けないじゃん。
それを守っていたkankanさんも真面目なんですねん。
Posted by manbow at 2003年10月10日 23:25
あ、すいません。でもなんか可笑しくて。
そういえば以前は携帯がないほうが当たり前の生活だったから
色々と不便なのがかえって当たり前でしたよね。

ところで、私の勘違いかもしれないですが
その奥様というのは重機で庭を掘り起こしちゃう
たくましい奥様、でしたっけ?
(間違ってたらごめんなさい・・・)
Posted by ゲスト at 2003年10月10日 23:54
Posted by hide@dc2 at 2003年10月10日 23:56
もちろん、その方ですよ。
私より、おおらかなのは間違いないです(笑)
私も、携帯なんて と思っていたクチで、持ったのは
だいぶん後からでした。
Posted by manbow at 2003年10月11日 00:11
宝物だと思います。
なんだか、今も毎日、manbowさんのほうが、あたふたして
奥様のほうが、どっしりと構えていそうな・・・(失礼?)
で、なんかよく、出演してる気がするんですが・・・
出演料くれないと〜〜(笑)
Posted by ぴぴ at 2003年10月11日 00:58
あたふたは してませんけど、別行動の時は、気になりますね。
なんか危ないことしてないか とかね。
よく出演してる? 気のせい、気のせい(笑)
Posted by manbow at 2003年10月11日 01:08
manbowさんって、今でも奥さんと仲がよろしいんですね。
あ、まだ結婚後それほど経ってないんでしたっけ?
ウチは先日10年を迎えましたが、二人とも気づきませんでした。
私も今思い出したところです。
スイート・テン・飴玉でもプレゼントしようかな。
Posted by nio at 2003年10月11日 02:11
私はこのblogでの私が一番素に近いです。出来るだけ
明るくやって行きたいと思っています。
nioさんは10年ですか?大先輩ですね、今後もご指導よろしくお願い致します。
花束でも贈られたらどうですか?きっとよろこんでくれると
思いますよ。宅急便でも送れますしね。
Posted by manbow at 2003年10月11日 02:53
そりゃきびしいですね〜

携帯忘れたの届けるのって、結局相手にはわかんないので大変でしたね。でもmanbowさんの人柄がとても好感が持てました。

と持ち上げてみます(笑)
Posted by ketch at 2003年10月11日 04:17
♪C'est une histoire,・・・♪
いまどきの方たちが、門限10時だ、11時ですと。。。
ありゃあま、私は不良でした。。。
Posted by kuronekokotoshan at 2003年10月11日 08:09
ketchさん
持ち上げて頂いてありがとうございます。連絡を取るのに便利な
携帯ですが、使えないとなるとほんと困りましたよ。

kuronekokotoshanさん
実際、11時だと遊ぶ所が、こちらには無いです(笑)
ただ、遠くへ出掛けた時は、11時にあわせて帰るのは
大変でした。
Posted by manbow at 2003年10月11日 22:39
マダムの家の前で、操作の解らぬ携帯握りしめ、あたふた戸惑うmaonbowさん。。。か、可愛すぎる〜(>v
Posted by chii-chan at 2003年10月12日 01:00
お出かけだったのですか?
お帰りなさい。そんなかわいいだなんて。
真っ暗で寂しかったですよぉ。
Posted by manbow at 2003年10月12日 01:12
やっぱし映画のワンシーンのようには、いかないものッスね。
25kmって微妙な距離ですね〜
Posted by ゲスト at 2003年10月12日 01:25
小石投げたら、窓割れて大騒ぎに…。
なんてのも ねた的には、いいかもね(笑)
Posted by manbow at 2003年10月12日 01:35
 
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