◇ 左螺子式 ◇

今回GWの中、草津に出向いたのは二つの外湯に入るためだ。

本当は宿を取り、地元にいくらか還元したいと思ったが
無計画故、断念した。

草津に点在する外湯施設の源泉は、それぞれに特徴があり
湯量も豊富でマニアにはたまらない魅力となっている。

私が好きな外湯の一つ「地蔵の湯」は、先頃完全移築(新築)工事が
済んだということで気になっていた。

新しい地蔵湯は、旧地蔵湯だった場所の向かいに完成していた。
真新しい木造の湯屋だ。

造りとして他と違っていたのは、浴室内に脱衣場があった。
他は脱衣所と浴室は、簡単ながら仕切られているのが普通だ。

おそらくだが、盗難防止の意味があるのかもしれない。
湯船の前に脱衣棚があるので、常に持参荷物の監視が可能だ。
靴も棚の最下部に持ち込めるようになっている。

湯は温め。ここもけして温い湯ではないのだが、客の
出入りが激しいのか、それが原因で冷めていたのかもしれない。

もう一つ、「煮川の湯」に入ってみた。

煮川湯は、名前に「煮」がつくくらい熱い湯である。草津一人気のある
日帰り温泉施設 [「大滝乃湯」]:http://www.kusatsu.ne.jp/otaki/index.htm の源泉であることもあり、人気の高い
外湯だ。

私は何度かここに来たが、いつもタイミングが悪く入れずにいた。
今回も半分諦めていたが、ちょうど人が引き入ることが出来た。

ここは、やっぱり熱い。体を動かすと特に熱い、じっーと
して、すごむ。

硫黄臭もかなりあって、いかにも温泉という感じがしていい。
ただ、熱すぎて長居は無理。

二つの外湯ですっかり温まったのだが、宿無しの身にはまだ
もう一仕事残っている。車中泊も考えたが、やっぱり横になって
寝たい。(セダンで行った)

夜10時をまわったところで、宿探しにクルマを走らせたのだった。

湯畑周りは人があふれていた。

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