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2006年10月06日

幻の おやまぼくちそば

開田高原を後にして、来た道を戻る途中に気になるお店があったとマダムが言う。

後部座席のマダムは「まぼろしのそば」の看板を見たというのだ。

まぼろしのそばぁ?

幻の おやまぼくちそば

確かに変わったお店があったのには気づいていたが、とても蕎麦屋には見えなかった。

ということで、寄ることに。

時香忘ZCOBO(じこぼう)

駐車場に車を停め、店を伺うと・・・・何だこの回廊は。お店が見えないじゃん!(お店は奥を右に曲がって左に曲がったところ)

幻の おやまぼくちそば

この店構えでは、ちょっと怖くて入れない。が、入り口のメニューを見ると、確かに蕎麦屋だねぇ。

幻の おやまぼくちそば

店内は3組ほど待ち客がいたが、静かで落ち着いた雰囲気。ここで出されるそばに興味がわいて、待つことにした。

店内の様子。フランス料理でも出てきそう。

幻の おやまぼくちそば

この日のメニューは、「おやまぼくちそば」の「もり(1,260円)」と「おろし(1,570円)」とあと一つ(イカスミのなんとか)の3種だけだった。恐ろしくシンプル。イカスミ??

幻の・・と、このお店がいう「おやまぼくち」という聞き慣れない名称は、そばの産地か品種のことかな?と思っていたが、繋ぎに使う植物のことだそうだ。「雄山火口」と書くみたい。

この植物の繊維を繋ぎに使うのだそうだが、この繊維をとるのにもノウハウがあるようだ。そもそも、高原に自生するこの植物自体が、かなりのレア物のようだ。まぼろしの所以だろう。

席に着くと運ばれ来たお膳とお茶。韃靼そば茶だね。お店の人に撮影のことを伺うとニコリと「どうぞ」とのお返事を頂いた。静かでハキハキした対応は、お店の雰囲気とマッチしていて気持ちがいい。

幻の おやまぼくちそば

まずは、「もり」が来た。これは透明感があるそばだった。

幻の おやまぼくちそば

透明感のあるなしは味に関係ないかもしれないが、今まで透明感を感じたそばに、はずれは無かったのは事実だ。

ほぼ十割そばに近い感じだと思うが、食感はミチミチ感が適度で、マイルドな感じ。信州でいつも食う十割より、もう少しライトな感じか。ライトは適切な表現ではないと思うが、これはおいしいと思った。

普段、私はそばに薬味の類は一切つけないが、本わさびとおろし器がついてきたので試したくなって、つけてみた。濃いめのつゆと相まってわさびの新鮮な風味が広がって、うんまい。

これは「おろし」rallyさんチョイス。

幻の おやまぼくちそば

こちらはたっぷりの薬味が標準装備だった。

こっちは味見しなかったので、わからないです。美味そうだったけど。

rallyさん、どうだった?

精算時、(たぶん)奥さんが、にこやかに話しかけてくれるのが印象的だった。遠くから来ている客にはお土産に「水」の小瓶ペットボトルを渡していた。(われわれも頂いた)

このお店のことは、ぜんぜん記憶になかったので聞いてみたら、3年前に建ったらしい。

ということは、3年以上私は開田高原に来ていないことになる。ここは、我が家からだとアクセスしにくい。そう、今までは・・・

続く

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この記事へのコメント
うにゃー。うまそーーーーー。

こないだ蕎麦が食べたくてフラッと入ったいつもの蕎麦屋さんで気づいたら木の葉丼食べてたワタシは今無性に透明度の高いらしいこの蕎麦をずるずるっとやってみたい気持ちでいっぱいでござる。

美味しいお蕎麦ってシンプルだけど極上の贅沢したみたいな気分になりますね。いーなー。

いつも色んなとこドライブできて旨いもん食べれてうらやましーぞ。
Posted by tomozou at 2006年10月06日 01:59
●tomoちん
ここは、すげー店だったよ。すげぃ洒落た店の造り。
こんなそばだけで、やっていけるのか? とつい下世話な
こと考えちゃった。
ご主人は勉強家だと思うね。

ドライブは「行く気」が大事なんだよ。遠くに行っても
家にいても、一日は一日だからねぇ。
Posted by manbow at 2006年10月06日 02:23
ほ、ほー。雄山火口なんてはじめて聞いたわ。素敵なところね。
だったんそば茶は香ばしく大好きです。
Posted by kuronekokotoshan at 2006年10月06日 07:49
新そば食べるには邪道だったかも知れませんが、辛味大根を使ったおろしそば、好きなんですよ~。まぁ、3人が一緒のものと言うのも芸がない(ブログネタが減る?)と思いましたし。
おろしそばも美味しかったです。辛味大根がいいアクセントになって。後半は、辛さで汗かきましたが(笑)。つゆは、出汁の味を生かした上品なものでしたね。田舎もんの私には、もう少し濃くてもいいかも。
マンボさんが撮影許可ももらった時、「どうぞ」と答えるおねぇさんの笑顔も印象的でした。
で、相変わらずマダムの動体視力と言うか、観察力には脱帽です。助手席の私は、まったく気づきませんでした。
Posted by rally at 2006年10月06日 12:50
「おやまぼくち」ってなんかの呪文みたいですね~。
字をみて納得。出来ればその植物を見たいモンですが、
不届き物がいて乱獲されてはいけないので、そっとしときましょう。

ちょっと食べて見たいかも。

当地には、自慢できるそばやさんは知っている限りではありません。

羨ましい。
Posted by じゃらし at 2006年10月06日 18:29
●ことしゃんねぇさん
ここのは、うまかった!
なんか、こだわりのお店でしたねぇ。
ホムペに店の模型の画像があります。凝ってます。


●rallyさん
rallyさんは、わりとおろしを頼みますよね?
ここの辛み大根は、結構 キテルようでしたね。
そうかぁ、あっさりつゆでしたか。
「もり」のつゆは、濃いめに感じました、カツオ風味いっぱいで。


●じゃらしさん
雄山火口じゃ、読めないっすからねぇ。
私も最初は、なんだろう? って思いましたよ。
検索すると・・・結構、特徴ある植物みたいですね。
Posted by manbow at 2006年10月06日 23:29
「おやまほぐち」となら読めるけど…

鍛冶屋言葉で、炉の口を「ほぐち」と読みから、それがなまったモンでしょうな。
小生も最近は、初めての店ではモリよりおろしを頼むこと多くなりました。つなぎに山野草の繊維とは、美味そうですなぁ。
Posted by 壇那院 at 2006年10月07日 13:09
●壇那院さん
火口というと、私は溶接のトーチを思い浮かべました。
「ほくち」がなまったものでしょうね。
というか、普通、なまると「ほぐち」になると思うんだけど。
Posted by manbow at 2006年10月07日 14:37
 
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