◇ 左螺子式 ◇

「挙式は、アロハ、ムームー着用のこと・・」

私たちがやっとアロハ、ムームーを揃えたのは、挙式前夜のことだった。

アロハ、ムームーは、どこでも売っている。

しかし、気に入ったモノとなるとサイズも含めて、なかなか決めかねる私たち、値段も素材の質でずいぶんと違う。

ツアー日程の関係で挙式まで猶予があったのだが、とうとう挙式前夜まで、もつれ込んでしまった。

アロハはともかく、ムームー選びは難航した。

参列するのに、あまり安物じゃマズイだろうとか、柄が派手すぎやしないかとか・・。

丈の長さもいろいろあって、最終的に膝丈に決めかけたのだが、「いや、待て！　これじゃただの派手なワンピースじゃね？」とか。

やはり、下まで丈があるのが正式だというお店の人のアドバイスを聞き、ようやく決まった。

挙式当日、主役の二人が泊まるホテルに出向く。

結局、こんな二人です。



教会は、郊外にあるとかで新郎新婦はリムジンで。



用意されたバスで、我々も後ろをついて行く。

教会に到着、ワイキキビーチの高級ホテル群が望める海辺の教会だった。



教会入場。　みんな思ったより、ラフラフな格好だった。あんなに悩んだのは、一体何だったの？



教会内からの眺め。時折、航空機がゆっくり空を横切っていく。



ここの神父さんは外国人だが、日本語がかなり達者なご様子。

聞いていて非常にわかりやすい。(てか、日本語だから)返答も日本語でいいし。イエスアイドゥーとか、言わんでもいい。ええなぁ。

澄んだアカペラの歌声が、教会に響く。

お二人さん、いつまでもお幸せに！　はるばる、ここまで来たんだから、頼むよ。



ホテルに戻るとゴチが待っていた。やたー！



レストランの横壁は巨大水槽になっており、ダイバーがボードを持っている。



そこには・・・祝福の言葉が書かれていた。　心憎い演出だな。

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