エンジンが 造れない

manbow

2007年07月20日 00:11

柏崎にあるリケンという会社が、先日の地震で被災したため、
トヨタ、日産などでエンジンが造れず、操業停止状態になっている。




このリケンでは、ピストンリングを製造しており日本の自動車メーカー
のほとんどが、ここの製品をエンジンに組み込んでいるようだ。

車メーカーにとって、一部品の欠落による操業停止というのは、致命的な
ロスだろう。 応援要員が各社からすでに合わせて数百人も駆けつけて
いるのを見ると、この事態の深刻さがわかる。

ピストンリングというのは、まさにピストンに嵌めるリングのことで、
エンジン内の爆発の機密は、この細いリングたちで保たれている。

爆発の「漏れ」を「機密」するわけだから、小さい部品だがかなりの
ノウハウの蓄積がされているんだと思う。 シェア50パーセントと
言われるように各社がリケンに頼っているのは、ほぼオンリーワンな
企業だからだろう。

しかし、今回はまず復帰が第一だとしても工場が柏崎に建っていること
には変わりない。 こう言ってはなんだが、再び被災する可能性もなく
はない。

世界を相手にし、製造業界を引っ張る日本の車メーカーが、役人や政党の
ように何度も同じミスをするとは考えられない。 この分野の業界のことは
詳しくないが、落ち着いた頃、工場の再編かテコ入れか、何か動きがあるん
では・・なんて思った。 前の震災で大きな被害を出した三洋とは、かなり
違う気がする。

大勢の人間が来て、リケンの技術者は内心ヒヤヒヤしてるんじゃなかろうか。


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