彼女は今、単独による冒険旅行中で、その行き先は明らかに
されていない。
なぜか、そのメールを開く前にピンッ!とくるものがあった。
して、そのメールの内容を見ると驚きの事実が。
まだ、旅行の道中ではあるが今晩は某ネカフェに泊まるという。
そのネカフェは、職場から25キロ圏内にある。
びっくりして、メールのやりとりを交わすと、翌日はフェリーで海を渡る
と言うし、では午前中に少し会いましょうって。
夜勤帰りに、そのネカフェに向かう。吟遊詩人さんにあまり早起き
させないように、ゆっくりと安全運転で。
ネカフェの駐車場に、見慣れない関東ナンバーの原付があった。
空色のその車体が通称ロデムと呼ばれる相棒なのは、間違いない。
「やっぱり、来てる」 「よく、ここまで・・・」
しばらく経ってメール連絡を取り、初対面となった。
私の印象では、思ってたよりイケてると思った。(どんな印象だったんだ
というツッコミはなしで)
少し前、吟遊詩人さんが誰に似てるか?って話題になったけど、
なるほど、風吹ジュンって言われたこともわかる。
ただ、原付行脚でだいぶん日に焼けたんじゃない?オリジナルは
知らないんだけど。
私への印象はかなり違ったらしく、ひじょーに驚いてた。
そんな、心外なっ!
もっとも、ほぼ寝巻き姿の仕事帰りのオッサンなので、普段は
もうちょっとキチッとしてまっせ。
近くの喫茶にお誘いして、愛知のモーニングをご馳走することに。
(ご馳走するつもりが、ご馳走されたけど)
そのお店のモーニングはたまたまメロンがついてきて、いかにも
地元って雰囲気が楽しめたと思います。
初対面ではあるけど、ネットのつき合いは長いので、あんなこと
やこんなことなど話は尽きず、1時間以上ダベったかな。
せっかくなので、近くの山の展望台にお誘いして、近郊の景色と
撮影大会を。私は今日に限ってデジカメを所持していなくてねぇ。
フェリーの時刻があるので、ほどほどに切り上げて(それでも
2時間半くらいご一緒してたかな)お見送り。
ロデムに荷物満載して、お別れ。
握手を交わし、何度も振り返る吟遊詩人さん。もっと、ゆっくり
出来たら良かったね、でも、会えて本当によかった。
原付に荷物満載ぶりがちょっと心配だったので、どんな走りを
するのか見てやろうと、実はすぐ後追いしてみたのだが信号が
あるとはいえ、数キロ走ってもついに追いつくことはなかった。
「一体、何キロで走ってんだぁ?」ますます心配に。
「フェリーに乗りました」メールが来たのは1時間後だった。
やれやれ、ホッとしたよん。
ZO山、山頂にて
吟遊詩人さんも、この日のこと書いてくれてます。
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満身創痍の二人旅 3日目
追加
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旅のあと ~出遭った人々~
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旅のあと ~風景~