ミシンが 好き

manbow

2005年12月07日 00:38

私のことを女性だと思われる方が過去にいたが、
いえいえ立派なおっさんですよ。

でもミシンが好きなのだな。
これは裁縫が好きだとか手芸が趣味というのではなくて
「ミシンが」好きなのだ。あんな小さいのにギアを介して
規則正しくカタカタと布を縫い上げるあの運針、
素晴らしいではないか! 機械モノとして実に興味をソソる。

ミシンを使いたいがために布を縫う、まさしく
邪道の王道をいく そんな感じなのだ。

そういうわけで結婚前、パンツ(ズボンね)を買うときに
裾直しに時間が掛かるような時はそのまま持ち帰って
家のミシンでカタカタ縫ったりしていた。

実家のミシンは嫁に行った妹が置いていった代物で
コンピュータミシンのハシリだった頃の高額なやつ
だった。

上蓋を開けると様々なアタッチメントがズラーと
並んでおり、すごく興味はあったがとうとう一度も
使われることはなかった。

私はとりあえず直線が縫えればいいのだ。

ただ、たまに出して使うのがいけないのか上糸と下糸の
調子がいつも噛み合わず、実際に縫う時間よりも糸調子を出して
いる時間の方が長かった。

結婚してそんなことも忘れかけていたが思い出してマダムに
ふと聞いてみた。

「ミシンって持ってる?」

「家に置いてあるよ」

おー、持ってるんだぁ。

「どんなやつ?」

「コンピュータミシン」

またコンピュータミシンかぁ。

「でも壊れてるみたい」

「みたいって・・・壊れてる?」

「でも、縫えるよ」

壊れているのに縫えるって・・・??

そんなやりとりがあってある日私はパンツを買って来て
マダムの実家でミシンを借りることになったのだ。

用意されたミシンの説明書をまず読む私をアラアラなんて
顔で見るお義母さんだが、けして近くには寄ってこない。

どうもこの家の女性たちは、こういうことがあまり得意では
ないかもしれない。

うちのミシンより年式が新しいのか思ったより使いやすく操作や
準備は順調に進み、いよいよ第1針目を重ね合わせた獲物に
プスリと刺した。

一旦、深呼吸する。

「よしっ!」

スイッチオン!

あれ?

動かねぇぞ? なんだぁぁ?

スイッチを押しても押しても動かない。

結線を確認するがどこも異常は見あたらない。

これじゃ縫えないじゃんかぁ。なんだもぅ、せっかく
ここまで準備したのにぃ。

すっかり落胆した私だが、ふと逆転スイッチに目が留まる。

押してみた。

だぁー動き出したぁー

もうびっくり、逆転は正常に動くのだ。

しかし獲物をそういう想定で当てていないので見るも無惨に・・

仕方がないので失敗糸をブツブツ言いながらほどき、逆転で
裾一周縫いましたよ。

わかると思うけど・・・非常に縫いにくい。

もうアレは使いたくない。

※某巨大掲示板にミシンスレがいっぱいあって驚いた。
ミシンマニアっているんだねぇ。
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