成人確認ボタン

manbow

2012年10月18日 12:06

梅沢富美男氏がコンビニで成人確認ボタンを押すように
促されて激怒した、とテレビで話してたという。

この件についていろいろ意見が飛び交っているが、大体
「そんなもん、とっとと押せばいいだろう」「客に押させる
のは、おかしい」に大別されるようだ。

私もいつの頃かこのボタンの存在を知って、しぶしぶ押している
のだが、なぜかいつも釈然としないものを、いちいち感じてる。

そもそも、タバコは自販機で買う派だった。財布の小銭を処理
できて、いつでも買える利便性があったからだ。

タスポが出来て、贔屓の自販機はタスポ機能の更新なく撤去された。
自販機のあったおばちゃんのタバコ屋も、店を閉めちゃった。

カードの類は好きじゃないし、情報の管理先に怪しさを感じたので、
結局タスポカードは作らなかった。

で、必然的にコンビニで買うようになったのだが、あのボタンの
システムが現れた。

法令で未成年に酒、タバコを売ると店側が罰せられるようになった
という。

つまり、あのボタンは販売店側の自己防衛というか、逃げ口上の
一つにすぎないということだ。法令がなければ生まれなかった物だ。

いつも釈然としなかったのは、あのボタンに成人、未成年を振り分け
られる機能などなく、店側の責任逃れに都合よく加担させられていた
からだったのだ、と気づいた。

しかし、店側の言い分もわからないではない。

対面販売上、微妙な年恰好の者には年齢証明になる物を提示して欲しい
というのが基本だが、未成年でタバコを買いに来る客が素直に応じる
とも思えない、実際、あちこちでトラブルがあったのかもしれない。

そこで、全員にお願いしていますということにして、悪い客層を特定
しないような状況を、あのボタンで作り出しているのだと思われる。

一部のトラブル客のために、見た目にも充分な我々おっさんたちが、
ワリを食うカタチになっている。

逆に、ボタンさえ押せば未成年でも売っちゃうのか、について店側は
あんまり策はないような気がする。売り子が未成年アルバイトの場合、
あまり強くは言えないだろうし。

実際、ここのところが一番重要なことなんだけど。

結局、同じ売ってしまうことになるのに、ボタンをわざわざ押させる
行為が、やっぱり釈然としない。


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