工事段差の 越え方

manbow

2005年03月09日 00:20

年度末のこの時期、どこもかしこも工事中。

不快な工事段差には、乗り越え方のコツがある。
前方に段差があった場合、ブレーキを踏んで減速をする。
減速をしたまま、段差を乗り越えていないだろうか?

実は、段差を乗り越える一瞬 ブレーキを緩めるといくらか
ショックが緩和される。

緩めるといっても、ペダルから足を離してはいけない。
足はあくまで離さないで踏力をちょっと抑えるイメージだ。

以下、その理由を書いてみる。

クルマには、車輪ごとにサスペンション装置がついており これに
よって人が快適に乗車することができる。

ブレーキを踏んだ時、クルマは荷重が前方に移動して前傾姿勢となる。

これを抑制するために、前輪サスペンションはすでに仕事を始めている。

路面に対して踏ん張っているのだ。ブレーキが強いほど踏ん張り具合は
強く作動する。

踏ん張っているがためサスペンションの能力は、この時点で すでに
いくらか使われているのだ。

その状態で、路面の段差を乗り越えようとすると 今度はそれを緩和する
という新しい仕事をも引き受けることになる。

「ドスンッ」という車体の衝撃は、この二重の仕事をサスペンションが
過酷に こなしているということなのだ。

ということは、仕事を一つ減らしてやればいい。

路面のデコボコは無くせない。従ってブレーキを一瞬 緩めてサスペンションの
能力を瞬間復活させてやる。それだけで、ずいぶんショックを抑える
ことができるものだ。

私は路面状況に応じて、ブレーキの踏み加減を意識して調節している
うちに、今ではクセのようになってしまった。

これは同乗者にやさしい乗り心地を提供することにも
繋がる。

※緊急ブレーキは、力いっぱい踏む方が良いです。ABSが標準になった
現代車では、それが最も安全です。
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