白旗の湯に 入る

manbow

2007年08月01日 00:42

草津にはこれで6回行ったのだが、湯畑横にある有名な「白旗の湯」には、
今まで入ったことがなかった。




白旗の湯は、すぐ近くにある白旗源泉から独自に引湯していて、草津の
外湯の中では湯畑の直ぐ横という立地条件もあって、人気が高い。

人気が高いので深夜までいつ行っても人が多く、今まで入る気がしなかった
のだ。

日曜の夜、湯畑周りがまだ賑わっている時間帯に湯船を覗いてみたら、
ありゃ? 人がいないゾ。 ということで、早速入ってみた。

入ってみて、人がいない理由がわかった。

湯が、ド熱い。

どのくらい熱いかというと、比較的熱湯に強い私がひざまで浸かって5秒と
もたないくらい熱い。 これはムリ。

さて、どうしよう? ここには水道はない。

ここで草津名物の湯もみ、ということになるのだが「もむ」モノがない。

そこに、地元のじいさまが入ってきた。

手で湯加減をみると、熱すぎる湯に「まったく・・」と言い出した。

どうも、マナーとして湯温を管理しない利用者たちに文句を言っているよう
だった。 草津の共同湯では水で湯を冷ます行為をヨシとしない風を感じて
いたが、入れないほど熱くなっては意味がない。

傍らに漬け物樽のような大きなポリ容器があって、中に水が入っていた。

「何に使うのだろう?」と思っていたが、それは水ではなく湯冷まし用に
お湯を水代わりに溜めておくものだったのだ。

じいさまは、それをドバドバと湯船に入れて桶で攪拌を始める。

私も協力して桶を持って続く。

それでもなかなか、一度上がった温度は下がらない。

私は入るのを諦め、桶ですくった湯を何回か体に浴びせた。

誰に言うでもなく、じいさまの説教は続いたが、他に誰もいないので
私が相づちを打ちながら、うんうんと聞き役に徹した。

足湯をあとの人のことを考えずベタベタにしたり、洗い場から体を拭かず
上がったり・・。

草津は観光客に外湯をほぼ24時間開放しているので、一人々々のマナー、
モラルは、実に重要なのだ。

一部の不届き者のために、この恩恵が閉ざされては非常に困る。

「湯をもらいに行く」という気持ちを忘れずに、利用したいものだ。



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