忍び寄る 魔の手

manbow

2003年11月30日 00:02

女史シリーズです。
ファンの方が多いようですので、新カテゴリー化して
しまいました。

今回は、女史を助手席に乗せていた時の話です。
片側一車線の道を普通に走っていました。

やがて、前方の一台の車に追いついてしまいました。

その車、何やら挙動不審です。

フラフラしたり、何もない所で減速したり。

黄色線の一車線道路なので、追い抜くわけにもいかず、
しばらく様子を伺うことに。

リアガラス越しに運転者を見ると、どうやら何かを探してる
ようでした。

「後ろの車のこと、考えずに迷惑な奴だなぁ」とブツブツ
言いながらも、ついて行くしかありません。

やがて、我々が右折する地点に来ました。

「やっと、この迷惑カーともお別れだぁ〜」と喜んでいると、
なんと、そやつも同じ方向に曲がって行くではないかっ!

「なんだよ、もぅ!」と私。

さっきの道より更に細い路地に入り込んだため、また一段とスピードが
落ちる不審カー。

相変わらずキョロキョロ運転してる。

あんなにキョロキョロしてるのに、後ろはぜんぜん見ないのが、
まことに不思議なんだが。

その時、けたたましいクラクションが鳴り響いた。

この、のろのろ運行に血が昇った後ろの運転者が、鳴らしたのだろう。

それにしても、景気よく鳴らしてるな。

ミラーで、後ろの車の運転者をチラッと見る。

おや?おかしい…。

そんなクラクションを鳴らすような人物でも、仕草でもないぞ。

それに音の発生源が妙に近いような気が…。

ふと、ハンドルに目を落とすと、ダァァ〜〜、オレじゃん!!

そこには、あるはずのない手が!!

なんと、大人しくしていたはずの女史の堪忍袋の緒がブチ切れた
ようで、助手席側から静かに手を伸ばし、ハンドル下部の方の
ホーンボタンを押してくれてるではないかっ!

やめなよ!もう!

周りの車、歩行者は100%私が鳴らしてるように思っただろう。

結局、前車は申し訳無さそうに道を譲ってくれて事なきを得たのだが、
一歩間違えば、刃傷沙汰になってもおかしくない世の中だし。

あなた(女史)の運転も後ろから見れば、似たようなもんですよ、とは
言っても無駄だから言いませんでした。

大人しく席に座っていて欲しいなあ、もう。
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