やさしく してね

manbow

2004年07月30日 02:02

かなり、久々の女史シリーズです。

昔、女史と行動を共にするときプライベートの
マイカーに乗せてあげることが、結構あった。
私は、H社の1,200ccの3ドアハッチバックに乗っていた。

当時でも安普請なクルマで、ドアの造りも今では考えられないくらい
パフパフだった。そのくせ変に気密が良かったので
初めて私のクルマに乗る者は、必ずと言っていいほど「半ドア」
をやらかすのだ。

女史が乗るときも例に漏れず「パフン」とやった。

しばらくは、慣れるまで何回か「半ドア」が続く。

そのうち、慣れてくると少々どころか思いっきり
ドアを閉めるようになってきた。

思いっきり閉めたところで、私のクルマのパフパフドアの場合
 問題は無いのだが、困るのは他の人のクルマに乗ったときだ。

私は、そういうことを心得ているので他人のクルマに乗った
ときに力いっぱいドアを閉めるようなヘマはしない。乱暴に
閉めると怒る人もいるからね。

しかし、クルマのドアは思い切り閉めてもいいものだ とインプット
された女史は、アチコチで しばしば顰蹙をかっていたようである。

ある時、女史はお父さんに怒られたそうだ。

女史家の自家用車(父親所有)のドアを力いっぱい閉めた
とかで。

「そんなに力いっぱいドアを閉めるもんじゃない!」と・・・

「家のクルマは、なに?」と聞くと「知らない」という。

女史にとっては、タイヤが4つと ハンドルが付いてれば
「クルマ」であって、車種には ぜんぜん興味がないのだ。
(それにしたって、自分ちのクルマくらい・・)

ある日、家まで送り届けたとき何気に車庫を見たらN社の
高級車が入っていた。今では絶滅したセンターピラーの無い
4ドアハードトップというヤツだ。

「ああ、あれかぁ 親父さんのクルマは」

その車種は、サイド中央の梁(センターピラー)が無いことで
多分ドアも重めだろうし、それによって閉まりもすこぶる
良いのだ。私のペナペナドアとは大きく違う、値段もかなり
違う。

私のクルマのドアのつもりで閉めたのなら きっと「ドスンッ」と
車体が揺れた だろうね。

親父さんが怒るのも無理は ないな。

女性がドアを閉める時は、半ドアにしちゃうくらいが かわいくて
いいのかもしれないな、とちょっと気の毒に思ったのだった。

※先に運転席に乗っている場合は、どこかの窓を少し開けてあげると
空気が抜けて、軽い力で閉められるものなのだ。
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