2010年03月19日
OLDスカに 乗る
この車は昭和43年のS54A-3型で、エンジンルームのプレート
には、105PS/5200rpmと刻まれていた。ざっと数えて42年前の
ビンテージとなる。
もともと、スカイラインの車名は、日産に吸収合併される前の
プリンス自動車工業時代のもので、この車がまさしく、それに
あたる。
元祖、丸目テール。
S54型にはAタイプ、Bタイプがあり、青エンブレムはAタイプ。
赤エンブレムのS54Bは、エンジンなどさらに手が加えられ、より
レーシング仕様になっている。
この車は、シングルキャブのタイプ。
ありがたいことに今回、ガレージから日本平までの数キロを私が
ハンドルを任されました、オーナー自らのレクチャーを受けて。
と言っても、この車両は現代でも安全に安心して乗れるよう
フレキシブルに手が入っており、特別な儀式なく乗れちゃいます。
安定したアイドリング。不穏な空気は計器からは、読み取れない。
ハンドルも、オリジナルかな。
シフトは、MTの1~3速とODの組み合わせ(4速とは違う?)だが、
Rが通常の1速の位置にくる、いわゆるレーシングタイプ。
シルビア、ガゼールとか古い日産に、こういうのがあったっけ。
そういえば、古いクラウンなど、昔は3速のMTとかあった。
しかも、コラムとかも。
3速変速のMTは、それぞれのギアの守備範囲が広く割とズボラな
運転も受け入れてくれたりする。
このS54Aも、2000cc のトルクもあってか、シフト選択は寛容的。
ローに入れ、クラッチをリリースすると、ポンッと後ろから押された
ように動き出す。トルクフルであり、エンストとは無縁な感じ。
そのクラッチは重くもなく軽くもなく、ミートポイントも妥当な辺り。
シフトの入りは適度にコグッと入る。特に癖は感じない。
ブレーキは、しっかり踏めばしっかり利くタイプ。年式からいうと
利きはいい方だと思う。(オリジナルでないかも)
フェンダーミラーも懐かしい。
3~4000rpmまで回せば活発に走れる、ということだったのだが、
あいにく日曜の観光地は車が多く、極めて普通に走行。
日本平の上りは2速3速の繰り返し(バスが先導してたので)で、
忙しかったが、2速3000も回せば車内は勇ましいエンジン音と
ゴゴゴーという地鳴りっぽい震えに包まれる。
振動と騒音と言ってしまえばそれまでだが、なぜかこういうのは
車好きは、ニヤニヤしちゃう。
コンパクトな車体と直線的でありながら優雅なプレスラインから、
どこか優しい印象を持っていたが、それは、まったくの間違いだった。
現代の優等生的な車にはない、荒々しさを感じる。
思えば直6のMTを運転したのは、昔知人が買った箱スカGT以来かも。
ただ、一切の倍力装置を持たないステアリングは、本当に重ステ。
大きく操舵するときは「ふんっ」と意気込まないと、やばい。
この重さ、人によっては危険なレベルだと言える。まさにオトコの車。
日本平からの帰路は、オーナーの娘さんが乗っていきました。
「これに乗ると疲れる」と言ってたけど、確かに。
Posted by manbow at 09:58│Comments(3)
│乗りmono系
この記事へのコメント
皆さん良いクルマ乗ってますねえ。
しかもなまら楽しそう~♪
このスカイラインが元気に走ってるなんてスゴイですね!
私とほぼ同い年ですよ(^_^;)
そういえばウチの父は若い頃(独身時代)に
プリンスで仕事してたことあるらしいです。
メーター周り、エンジンルーム、フェンダーミラーに重ステ。
なんかノスタルジックな気分になりますねえ。
しかもなまら楽しそう~♪
このスカイラインが元気に走ってるなんてスゴイですね!
私とほぼ同い年ですよ(^_^;)
そういえばウチの父は若い頃(独身時代)に
プリンスで仕事してたことあるらしいです。
メーター周り、エンジンルーム、フェンダーミラーに重ステ。
なんかノスタルジックな気分になりますねえ。
Posted by Hide at 2010年03月19日 22:01
プリンス時代じゃないですか,維持費も相当かかるんでしょうけど本当に好きなんでしょうねー.
トップの写真の赤いのはもしかしてアストン?ロードスターぽいですね.V8 Vantageでしょうか.
トップの写真の赤いのはもしかしてアストン?ロードスターぽいですね.V8 Vantageでしょうか.
Posted by Ritchie at 2010年03月20日 06:13
●Hideちゃん
へぇ、お父上さまはプリンスで? それは、すごいじゃん!
うちが昔乗ってた初代シビックや最終型チェリーとかは
重ステだったけど、これに較べると軽かったような気がする。
やっぱ、6発は重いのかな。
●Ritchieさん
この車は(たぶん)新車から乗ってるようです。
驚くのは、ガレージ保管とはいえ、すぐ近くに海があるのに
ぜんぜん錆がないことです。この時代はシートベルトも2点式
だったりなので、いろいろと安全のため改造してあります。
アストンマーティンは以前、紹介した車です。
V12のDOHC48バルブエンジンのやつです。
今回は台数が多くて、撮影車の私とは併走する機会がなかったなぁ。
へぇ、お父上さまはプリンスで? それは、すごいじゃん!
うちが昔乗ってた初代シビックや最終型チェリーとかは
重ステだったけど、これに較べると軽かったような気がする。
やっぱ、6発は重いのかな。
●Ritchieさん
この車は(たぶん)新車から乗ってるようです。
驚くのは、ガレージ保管とはいえ、すぐ近くに海があるのに
ぜんぜん錆がないことです。この時代はシートベルトも2点式
だったりなので、いろいろと安全のため改造してあります。
アストンマーティンは以前、紹介した車です。
V12のDOHC48バルブエンジンのやつです。
今回は台数が多くて、撮影車の私とは併走する機会がなかったなぁ。
Posted by manbow at 2010年03月20日 07:52