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2005年12月03日

姉歯事件で 思うこと

姉歯一級建築士(なんて言いたくないが)の耐震強度偽造
事件で連日 見苦しい罪のなすり合いが報道されている
ようだ。

不良マンション・ホテルを掴まされた住人及び事業者の方たち
には、まことに気の毒なことだと思う。

昨日くらいから退去勧告をされてるマンションもあるようだ。

私はこの事件を見ていて気になっていたことがある。

この耐震基準というのはおそらくここ最近制定されてきた
ものじゃないかと勝手に思っているのだが、この基準に
満たない古いマンションなどの高層建築物というのは結構な数が
現存しているんじゃなかろうか。
そういうものに対して安全性はどうなんだろうか?

法令化されていない時代の建物だと「違反をしていない」という
だけで、現在の基準では危ないという建物もあるんじゃ
ないかと思うんだが。

倒壊した場合、住人本人家族や周りに及ぼす被害という点で
考えるとそれら建築物を放っておくのは片手落ちという気が
するのだけど。

私が何となく思うのは、強度偽造マンション・ホテルを提供した
やつらはそれでもそこそこの強度を維持したつもりになって
いるんじゃないのかな。見つからないと思って。(もちろん、けしからん
ことだけど)

専門でない私がわからないのは過去の耐震性能が緩い時代の
建物と問題になっている偽造マンション・ホテルと果たして
どっちがどのくらい劣っているのだろうということだ。

姉歯設計のマンション・ホテルは、それほどにヒドイという
理解でいいのかな。

●これはkacoさんの [「裏/表」]:http://dipsw.s55.xrea.com/sb/log/eid171.html の、んちばさんのコメントを
見てさらに思いました。

●追記 建築基準法における耐震基準は1981年に改正されており、現在は震度6強に耐える設計だが81年以前は震度5程度だそうだ。

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この記事へのコメント
友人の妹さんの職場なんで、このまま休業が続くと解雇もありえるそーで、まったく気の毒としか言いようがありませんょ

以前店舗が入っていたビルはかなり古くて、地震がきたら怖いねぇ・・・なんて言ってたですけど、ある日数人の作業服姿の人が来て、あちこち調べていきました。
後から聞いたら「地震の耐久性の検査」だったと。
でもその後どーなったかわからないんですよねぇ 大丈夫だったのか、やばかったのか。
個人ビルだったんで、もしやばくてもそのまま知らん顔・・・なんて事もありえるかも。
当分高い建物に足を踏み入れるのは控えようか、なんて思っちゃいます。
Posted by きょろ at 2005年12月03日 02:15
そちらの方にもあるみたいだねぇ。
今回の事件は騙された人たちの安全は最優先だというのは
わかるんだけど、法令違反じゃないけど現在緩い建物に住んでる
だろう人たちのことは誰も何も言わないんだよな。
何となく体裁を取り繕う感じにも見えちゃうんだけど。
現実にやばそうだと思っても、地震という不確かなものが相手では
行動は取りにくいかも。
先立つものも必要だし。
うちも震度5以上がくれば、たぶんつぶれるか傾くと思う、平屋だけど・・
Posted by manbow at 2005年12月03日 03:54
引っかかってしまっています。
退去勧告が出され希望者には公団住宅入居が可能なのですが
行政側からの家賃や引越し費用などの援助が得られないそうです。
ローンと家賃では生活が維持できず
住民の行政への不満が友人夫婦へ向けられ始めたそうです。
友人も被害者である筈なんですけど。やりきれません。
Posted by arisan at 2005年12月03日 10:36
そうですか、お友達が・・・
行政は決められたことしかできないので、こういうときは早期の
政治の仕事なのかも。

>不満が友人夫婦へ向けられ始めたそうです
報道の取り上げ方を見ていると私はそういうことも心配に
なるんです。言いやすいところに標準は向くでしょうね。
今回は被害額が膨大なので一筋縄ではいかない感じもするし。
姉歯が罰金50万というのは頂けません。もっとも彼は今後
まともには生きていけないでしょうけど。
Posted by manbow at 2005年12月03日 13:14
今、あらゆる業界で似たようなことが起きているのではないでしょうか。
「IT革命や〜」って喜んでいるのは、彦摩呂と一部の経営サイドだけなのではないでしょうか。
普通、その道のプロって言うものには「誇り」が存在しますね。
今回、そんなものは微塵も感じられません。
「安く造って何が悪い!!」と国会で怒鳴り散らす会社社長がぬくぬくと生きて行ける社会・・。
私たちが望んだのは、こんな社会だったのでしょうか?
Posted by tanyan at 2005年12月04日 12:08
現在の耐震基準は81年施行みたいですね、意外と前だなぁ>参考リンク
20年以上前の建物と新築を比べた時に、新築の方が弱かったらそりゃ話になりませんわね。経年劣化も含めても。
んでもどう具体的に比べたらいいんでしょうね?
ちょっとズレるんですが、昔のクルマは排ガス規制で税金割増、って有ったでしょう。アレは買い換え促進の為、と思っていたんだけど、
例えば古いクルマでもちょっと小細工すると適合出来る様になる、そういう対策は出来ないんすかね。
今回の話題に似ているような関係ないような。
Posted by kaco at 2005年12月04日 15:33
tanyanさん
効率を求めるあまり・・・というのと今回の事件は
異質のような気がします。検査機関の隙を突いた? と
最初は思っていたんですが、経緯を見ていると携わった者
たちの程度の低さにびっくりします。あれでは素人より
ひどいと思います。雪印も三菱も見えない知らないと思って
杜撰なことしてましたよね。我々は「よく見る」目を養う
必要がありそうです。

kacoちゃん
このエントリーを書いてからどうも20年くらい前だというのは
わかりました。耐震基準も進化しているようですね。

私もクルマの例で考えたりしました。
例えばエアバック付きだと言われたクルマを買った人が実は
エアバックの中は空っぽだったという場合、クルマを交換するか
中身を入れるかの対策がメーカーの責任でされると思うんですが
同時代に古いクルマでエアバック装備のないクルマに乗ってる人も
いますよね。メーカーは装備の設定がない時代のクルマだから
新たにつけてくれることはありません。新しいクルマを買って
下さいというでしょう。

今回の事件はこの例に似ていると思うんです。
違うのは建物の基本部分の不正であり簡単に修正ができないこと、
クルマと違い単価が高いこと(業者側が責任を負える額じゃない)、
倒壊した場合被害が周りに及ぶこと、公的機関の見落としもあった
こと。などです。
マンション、不動産業界に危機感が芽生えてきたそうですが
信頼を取り戻すのは大変だと思います。正しい仕事をしてきた
人には憤まんたる思いでしょうねぇ。
Posted by manbow at 2005年12月04日 20:22
今回の損害は「安全工学に無知な文系首長」を選んだ有権者の税金で100%補填するのが当然。

次の選挙で「国際勝ち組み企業」の内部でお客様と企業の安全を支えて来た「工学部卒のハイテク技系法、法律家」を首長に選べば良いのです。

詳細はヤフー上で小生のHP「技術立国への構造改革」を御覧ください。

もっと具体的に云えば姉歯事件も、日航ジャンボ機墜落事件も、四国に3本橋があるのも、全部「技官の詐欺」を踏み台にしているので、「技系法」門前払いの司法が悪いのです。ですから司法改革で、姉歯事件を「公務員業務上、未必の故意による、常習的、公文書不実記載」を有罪にすれば「一罰百戒」全て解決するのです。最高裁判断で「自治事務」と決っているので、一文も公金を貰っていない姉歯等に法的責任は有りません。
Posted by ゲスト at 2006年02月04日 12:35
瑕疵責任は公の犯罪からの「玉突き事故」ですから小嶋社長の自治体への告訴を応援しましょう。司法には民主選挙制度はありませんが、全国民はこの告訴に賛意を示す「刑事告発状」で民意を示す権利がある筈でしょう。

詳細はヤフー上で小生のHP「技術立国への構造改革」を御覧ください。
Posted by ゲスト at 2006年02月04日 19:02
コメントありがとうございます。
紹介下さったHPの方も拝見しましたが私の理解力では
内容の半分も認識されませんでした。
私は単純に設計・施工に携わったものたちのレベルの低さに
驚いています。
Posted by manbow at 2006年02月05日 00:37
◆サムシング事件◆
国交大臣の国会答弁に反し、木村建設関係の非姉歯からも不合格物件が出た。非木村は未調査。そして今回は福岡市が最初から「職員の検査能力が不足している。審査のシステムが不備だ」と小嶋社長の告訴を認めるような発言をした。
何処が不備なのか。それは下記「国交大臣答弁の虚構」の(1)(10)に示すハイテク革命に依って、実務をコントロールしているのは「一級コンピューター建築士」で、従来資格が形骸化している事にある。今後改定するにしても、現状の責任は免れないでしょう。つまりコンピューター化が民間より20年遅れている。本書の造語「公務員、業務上、公知ハイテク、不作為罪」なのです。
詳細はヤフー上で「技術立国への構造改革」を御覧ください。
Posted by ゲスト at 2006年02月10日 06:32
私は素人なのですが、認可側が完全に量的にも能力的にも
不足している印象をこれら事件で思ったりしています。
Posted by manbow at 2006年02月10日 10:26
憲法では「法の遡及」を禁止している。その手段として「法の客観性」を求めているのです。それが近代法治国です。そして初級編の「文系法」はマネー主体ですから話は簡単ですが、上級編の「技系法」では「計測工学」と云う高度技術が客観性の焦点になるのです。ですからエアーバッグの性能を測る人形の計測技術について、施行前に大訴訟が起きたのは有名です。しかし国交省は客観性のない「お代官様の虫の居所次第」西部劇の「俺の拳銃が法律だ」で通して来たのです。事件が起きてから、地方自治を無視し、中央の秘密委員会で「後出しジャンケン」の相談を始めるのは憲法違反です。
Posted by ゲスト at 2006年02月15日 14:20
例の青色LED訴訟のことを思い出しました。
Posted by manbow at 2006年02月16日 00:00
瑕疵責任は本来建て付けとか雨漏りとか引渡し時に素人には検証困難な不具合を補償するものです。耐震強度については、お客はヒューザーではなく「建築確認」と云う公務を信じて契約したので、公務の刑事犯罪を民間の「瑕疵責任」になすり付けるのは不当な拡大解釈だと思います。
それをヒューザーの債務としての破産宣告で自治体の賠償責任の追求を回避するのは不当でしょう。
詳細はヤフーで「技術立国への構造改革」を御覧下さい。
Posted by ゲスト at 2006年02月18日 07:18
「神聖なる建築確認」は公務であり、国民は国家を信用し其れを「取引証明」として民事契約を行なう。耐震強度は民間の一級建築士でも計算できるが、精度保証が付いていないので「取引証明」には使えない。「神聖なる建築確認」とは「似て非なるもの」である。精度保証には「経済産業省」が監督する高度な技術と器材と工程が必要なので、中小企業の多い土建業界には負担させず、敷居値への合否の判定は自治体の責任で行なう。民間の計算した「似て非なるもの」をそのまま「神聖なる建築確認」に使っていたのがこの犯罪である。つまり水道の水が消毒してなかったのと同じ。中毒事件が起きる迄バレない。
詳細はヤフーで「技術立国への構造改革」を御覧下さい。
Posted by ゲスト at 2006年02月18日 12:37
この事件は岡田元浩さんのページを見てもはっきり言って
私には抽象的なことしかわかりません。

私はついわかりやすいクルマに関連して考えてしまうのですが
検査の合否に関してはクルマの場合、民間車検場がそれに当たる
と思います。ユーザーは民間工場、公的検査機関の両方で検査
(車検)を受けられますが、メーカーの構造偽装計算書を見逃し
実際にはもろいクルマを認可していた、という感じでしょうか。

ただ、クルマの場合クラッシュテストも走行テストも実際の
メーカーはこれでもか、というくらいやっているでしょう。
仮に問題があってもユーザーからの突き上げが来る前にクレームと
言う形で対処を行います。ある程度健全な業界だと思っています。

私は自動車業界と建築建設業界の根底のモラルというか、政治的
甘やかしというか、そういうものの違いが回り回ってこういう
事件を引き起こしているのだと考えています。

補償のことを考えると莫大な額になるでしょう、誰もミスを
認めたくないでしょうね。計算した人、認可した人、建てた人、
売った人、買った人それぞれに割合は検討する必要があると
思いますが一応全員に責任があると思っています。

買った人には心情的に責任はないと思いますが当事者になって
しまったということで、社会通念上の責任です。いくらかの
負担はやむを得ないのではないかなと思います。
かわいそうですけど。
Posted by manbow at 2006年02月18日 13:21
6ヶ月経って事件の震源地が明らかになって来た。
米国の圧力で法の敷居値が客観的な数値になったので、姉歯の仕様をCDで貰って自働検算ソフトに掛ければ簡単に合否が出てしまう。それでは従来のお目溢しがガラス張りに成るので、国交省が「検算禁止命令」「IT禁止命令」「市場抽出検査禁止命令」を出していたのが、事件の元凶でしょう。
そして最近の国交省の抽出検査の結果、年間3400件の儀装が予測される事態となったと報じられている。以後国交省もマスコミも黙して語らず。
詳細はヤフーで「技術立国への構造改革」で御覧下さい。
Posted by ゲスト at 2006年06月04日 04:28
 
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姉歯事件で 思うこと
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