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2006年03月21日

傾向と 対策

普通、製造現場ではミスや労働災害が発生すると徹底して
原因調査がなされ、同じ事象が起きないように対策される。

例えば設備の不良があったとか、人為的ミスがはっきり
しているケースで問題が起きた場合、対策としては
比較的簡単だ。設備不良を改善したり、適切なルールを
作り遵守させれば予防できることになるからだ。

しかし人間のやることは時として意味不明な行動や、思いも
よらない事態に発展することもあり完全なネガ潰しは難しい。

普通に歩いていて何かにつまずいて転び大怪我をする、なんて
ことが現実にあったりする。つまずいた「何か」が存在すれば
除去すればいいのだが何もなかった場合、対策、歯止めとしては
非常に困るわけだ。「つまずかないように足を大きく上げて
歩く」なんて冗談のようなルールが表記化されたりすることも
ある。

対「物」の場合でもこうなのだ。これが対「人」の場合だと
問題の傾向、対策は一筋縄ではいかないだろうということは
想像に難くない。

ニュースで様々な事件があるとき、そういうことを考えると
単純なミスから発生した事件と心情の絡んだ複雑な事件などが
あると思う。あるいはそれらの複合的要因が絡んだ事件とか。

最近ニュースを見ていると同じ事件が起こらないよう対策を
取るにしても、いかにも即物的だったり一過性じゃないの?と
思われるような安易な対策を取るケースが多くはないだろうか。

それは、まるで頭を捻りたくなるようなクダラナイ校則の
ようだとも言える。

「やってはいけない」ことをルール化するのは簡単だが、
それはすなわち今では「やってしまった」時に袋叩きに
遭わすぞ的、口実のようにもとれる。非がある場合の叩かれようは、
組織、個人に関わらず無法状態と言ってもいい。(ただし、すぐ
忘れられること多し)

安易なルール化の弊害としては、逆にルールにないことは
「何をやってもよい」と捉える輩も増えるだろうということだ。
そこには道徳的な配慮はなく、ただ「ON」か「OFF」かだけの世界の
思想に思えてしまう。私の気になることは、そういう世の中に
なりつつあるのかなということ。

人間なんだから、もうちょっと賢いファジーな(死語だが)対策を
したらなんて思うけど、それを許さないのは部外者として事件を
見ているこちら側の偏った意識の問題かもしれない。

当事者じゃないとわかりえない真実を探るというのは、当たり前
だけどすごく難しいことなんだろうと会社の安全ミーティングで
改めて思った次第。

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この記事へのコメント
ちょっと古いけれど、回転自動ドアの事故だって、
撤去したから解決か、というとそういう事でもないしねぇ。オオゴトになった事に対してのポーズというか。
----
最近ぼんずたちによく言うのは、
「だめ、って禁止するのは簡単だしラクなんだよ、言う方も言われる方も。
でも自分で良いか悪いかを考えた方が良いと思うけど。そしてキミはそれが出来ると思うよ?」
。。。でも出来てないの…でもしつこく言いつづけるつもり。
ヘンな屁理屈で対抗してこない限りはね〜
ゴメンなんだか話題がそれちゃった。
Posted by kaco at 2006年03月22日 21:11
会社というところは、なにかと書類を提出しないといけないわけで
原因が「わかりません」では、通らなかったりするんです。
物事が起きたときに原因を考えるのは、極めて基本・重要な
ことで私はそういうことを会社で学びました。そしてそれは
普通に生活する上で起きる様々な問題でも、まったく同じ手法で
解決できるケースもあります。
意外と忙しさにかまけて、根本の原因がわかっていても
そのまま なんてケースが多いんじゃないのかな。
回転ドアの事件なんて、同じ製造に携わる人間として
信じられない思いでしたね。
子供たちにも「ダメな理由」をキチンと伝えられるといいね。
それにはやっぱり、「余裕」が要るのだと思います。
Posted by manbow at 2006年03月22日 23:39
 
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    コメント(2)